2026年1月12日に開催された天皇杯ファイナルは、まさに両軍のプライドが激突する息詰まる攻防戦となりました。試合終了のブザーが鳴り響いた瞬間、歓喜の輪の中心にいたのは天皇杯バスケ優勝チームの栄冠を掴み取ったアルバルク東京でした。スコアは73-67。強豪・琉球ゴールデンキングスとの肉弾戦をわずか6点差で逃げ切る辛勝であり、守備戦術の完成度が勝敗を分ける決定打となりました。
公式記録が示す通り、この試合最大の分岐点となったのは第4クォーター残り3分18秒のポゼッションです。琉球が猛烈なゾーンプレスを仕掛け、点差が一時2点差まで縮まった極限状態において、試合を決定づける冷静なポストプレーからゴール下をこじ開けたのが、大会屈指のインサイド陣を牽引したライアン・ロシター選手でした。試合後の記者会見でロシター選手は「スタッツは関係ない。チーム全員が40分間、自分たちのディフェンス規律を一切崩さなかったことが全てだ」と語り、その言葉通り天皇杯バスケMVP受賞者(共同通信社MVP賞)にふさわしい凄みを漂わせました。
報道各社が配信した天皇杯バスケ決勝速報でも大きく報じられた通り、A東京のペイントエリア内失点はわずか26点。インサイドへの侵入を徹底的に封じるドロップディフェンスと、的確なローテーションが琉球のアウトサイドシュートの精度を狂わせました。緊迫した終盤でターンオーバーを最小限に抑え込んだハンドラー陣の集中力も見逃せません。