アンニョンが持つ最大の利便性は、「出会いの挨拶(こんにちは)」だけでなく「別れの挨拶(さようなら)」としても機能する点にあります。親しい友人同士であれば、会った瞬間に「アンニョン!」と声をかけ、帰り際にも手を振りながら「アンニョン!」と言って別れることができます。
一方で、敬語で「さようなら」を伝える場合には、シチュエーションに応じて2種類のフレーズを厳密に使い分ける必要があります。日本人学習者が混同しやすいポイントとして知られています。
- アンニョンヒ ガセヨ(안녕히 가세요):直訳すると「安寧に行かれてください」。見送る側が、その場を去っていく人に対して使う(=さようなら)。
- アンニョンヒ ゲセヨ(안녕히 계세요):直訳すると「安寧にいらっしゃってください」。立ち去る側が、その場に残る人に対して使う(=お元気で/失礼します)。
互いにその場を離れて別々の方向に帰る場合は、双方が「アンニョンヒ ガセヨ」を交わします。パンマルの関係であれば、去る側・残る側の区別なく、どちらも「アンニョン!」や「チャル ガ(잘 가 / 気をつけて帰ってね)」の一言で完結します。