日本はイギリスを手本とした議院内閣制を採用しています。大統領制のアメリカのように国民が国家元首を直接選ぶのではなく、国民が選んだ国会議員の中から行政のリーダーを選出するシステムです。
国会で内閣総理大臣を指名する「首班指名選挙(内閣総理大臣指名選挙)」では、衆議院・参議院それぞれで過半数を獲得した人物が選ばれます。そのため、国会で過半数の議席を持つ与党第1党の党首が選出されるのが政治的な必然となります。
具体的な選出の流れは次の通りです。
- 自民党総裁選の実施:国会議員票と全国の党員・党友票によって新しい党首(総裁)を決定。
- 臨時国会の召集:現内閣が総辞職し、国会で首班指名選挙が行われる。
- 首班指名選挙での選出:与党の結束した多数票によって新総裁が第何代内閣総理大臣に指名される。
- 親任式と認証官任命式:皇居にて天皇陛下による任命を受け、正式に内閣が発足。
もし与党第1党が分裂したり連立を組めなかったりすれば、党総裁以外の人物が首相になる可能性も理論上は存在しますが、安定多数を維持する政権与党においては「総裁=首相」が鉄則となっています。