単なる食べ物やサプリメントの影響にとどまらず、生殖器官の内部で微細な出血が発生しているケースも考えられます。時間が経過した血液は酸化して茶褐色やオレンジ色に変色するため、一見すると鮮血には見えない特徴があります。このように精液中に血液が混入する状態は、医学的に血精液症と定義されています。
血精液症の背景にある代表的な病態が、前立腺炎・精嚢炎です。精液の構成成分を作り出す前立腺や精嚢に細菌感染や過度なストレス、長時間の座り仕事などによる充血が生じると、粘膜の血管が損傷して微量出血を引き起こします。強い痛みを伴わない慢性的なケースも多いため、精液の変色だけが唯一のサインとなることも珍しくありません。