「最初は戸惑いしかありませんでした」と語るのは、創業120年を誇る窯元の4代目当主だ。長い歴史の中で培ってきた技術が、若者のデジタルクリエイティブと衝突した瞬間、新たな火花が散った。職人側の譲れないこだわりと、クリエイター側の斬新な色彩感覚がせめぎ合い、数ヶ月にわたる議論を経て完成した作品群は、双方のプライドが結晶化したものだ。
文化人類学者の小林ゆかり教授は「伝統を守ることと、時代に合わせてアップデートすることは相反しない。本プロジェクトは、若い表現者が歴史ある技法に敬意を払いながら、現代の文脈に再解釈した理想的な成功例だ」と高く評価している。