『テルマエ・ロマエ』でも圧倒的なローマ人ぶりを発揮した北村一輝や市村正親も、濃顔俳優の最高峰として君臨し続けている。
北村一輝が見せる狂気と色気が同居する眼光、そして市村正親が舞台で培った朗々たる発声と圧倒的な威厳。彼らは大ヒットドラマ『VIVANT』のようなスケールの大きい現代劇においても、画面の空間を支配する凄みを発揮した。
さらに、彼らの真価が発揮されるのが時代劇だ。カツラをつけ、和装に身を包んだとき、彫りの深い顔立ちは歴史上の異彩を放つ武将や剣客の重厚さと見事に合致する。濃い顔立ちだからこそ醸し出せる圧倒的な歴史のダイナミズムが、そこには確かに存在している。