家族の歯車が大きく狂い始めたのは、2015年のことだ。敏治氏が交際女性に対する傷害容疑で逮捕されたというニュースは、日本中に衝撃を与えた。現役引退を囁かれていた時期の真央にとって、このスキャンダルは精神的に計り知れない打撃となったはずだ。姉の舞とともに、メディアの執拗な追及から身を守るため、姉妹は一時的に父親と距離を置くことを余余儀なくされた。
この事件を機に、世間の風当たりはさらに強まり、敏治氏は表舞台から完全に姿を消すことになる。スポンサー企業への配慮や、自らのブランドを守るため、浅田家は「父親の存在」を公の場から徹底的に排除せざるを得ない状況に追い込まれたのだ。