物語の推進力となったのは、実力派俳優たちの圧倒的な演技合戦だ。主人公ハン・ソジンを演じたヨム・ジョンアは、娘を医学部に入れようと執念を燃やす母親の優雅さと狂気をリアルに表現した。完璧な仮面の下に隠された過去と葛藤。微細な表情の変化から目が離せない。
そして、彼女たちを恐怖のどん底へ陥れる入試コーディネーター、キム・ジュヨン役のキム・ソヒョン。冷徹な眼光と隙のない佇まい。彼女が放つ圧倒的な威圧感と「私を信じなければなりません」という名台詞は、観客の背筋を凍らせた。二人の緊迫した対峙シーンこそ、本作最大のハイライトだ。