多忙を極める現代生活において、曹洞宗の智慧は即効性のあるメンタルケアとして活用できる。道元は坐禅の時間だけでなく、掃除や食事といった日常動作のすべてを修行とみなす姿勢を重視した。
基本となるのは「調身・調息・調心」のアプローチだ。まずは背筋を伸ばして姿勢を整え(調身)、深呼吸を重ねて穏やかな息づかいを意識する(調息)。体を静め呼吸が深まることで、波立っていた心が自ずと落ち着いていく(調心)。デスクの前で肩の力を抜き、1分間だけ自分の息に意識を向けるだけでも、乱れた自律神経をリセットする確かな手応えが得られるはずだ。