少年よ大志を抱けに続きがあった?クラーク博士の真相と全文を徹底解説

少年よ大志を抱けに続きがあった?クラーク博士の真相と全文を徹底解説

少年よ大志を抱けに続きがあった?クラーク博士の真相と全文を徹底解説の真相について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

世界中で引用される「幻のロングバージョン」には、複数の英語テキストが存在します。最も広く知られている英文の構成を確認してみましょう。

"Boys, be ambitious! Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement, not for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for the knowledge, for the righteousness, and for the improvement of the nation and the world. Boys, be ambitious!"

この英語原文において極めて特徴的なのは、否定辞「not for...」を3度重ねる修辞法です。money(金銭欲)、selfish aggrandizement(自己拡大・立身出世)、evanescent fame(儚い名声)を明確に退け、知識(knowledge)と正義(righteousness)、そして国家と世界への貢献(improvement of the nation and the world)を求めています。

取材を進めると、この格調高い長文は、内村鑑三や新渡戸稲造といった札幌農学校第2期生たちの信仰告白や、クラーク博士の母校マサチューセッツ農科大学の同窓会誌、さらには昭和初期に発行された伝記本の記述が交錯する中で定着した経緯が見えてきます。つまり、現場の即興劇ではなく、クラーク精神の神髄を後世に語り継ぐために磨き上げられた「思想的モニュメント」だったのです。

言説・記録の種別詳細・テキスト内容歴史的背景・記録媒体編集部の検証評価島松での別れの言葉(一次史料)「Boys, be ambitious!」または「Boys, be ambitious, like this old man」1877年4月16日、大島正健ら1期生の手記・回想録馬上で発せられた史実の言葉。極めて短く力強い惜別の叫び。ネット流布の全文(ロング版)「Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement...」明治末期〜昭和期のキリスト教教育運動・伝記本別れの一言ではなく、博士の教育哲学を後世が敷衍した文章。『ジェントルマンの掟』「Be gentlemen.(紳士たれ)」開校当初、校則作成を求められた博士が残した唯一の規則ambitiousを支える行動規範。自律的精神を促す基盤となった。アメリカ帰国後の記録日本での開拓使・農学校指導に関する公式報告書マサチューセッツ州議会報告書、現地地方紙報道日本の青年の勤勉さと純粋さを絶賛し、将来の発展を予言。
林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。