鹿児島の宿泊施設の中でも、ホテル京セラがこれほどまでに独自の存在感を放ち続けている最大の理由は、一歩足を踏み入れた瞬間に広がる「非日常の建築美」と「複合リゾートとしての機能性」の融合にあります。
エントランスを抜けると目の前に広がるのは、建築界の巨匠・黒川紀章氏のメタボリズム思想を体現した高さ約60mにおよぶ巨大なガラス張りの吹き抜け(アトリウム)です。天井から降り注ぐ自然光が館内全体を包み込み、空中通路やガラス張りのエレベーター、アトリウム中央に浮かぶクリスタルチャペルが近未来的な造形美を織り成しています。単なる宿泊施設にとどまらず、空間そのものがひとつの巨大な芸術作品として成立しており、訪れる人々に強烈な高揚感を与えます。
さらに、京セラ創業者・稲盛和夫氏のゆかりの地である霧島において、地域最高峰の迎賓館・コミュニティハブとして機能してきた歴史的背景も見逃せません。都市型ホテルの洗練されたサービスと、霧島の大自然が育んだ天然温泉や南九州の豊かな食文化が同居している点こそが、多世代から支持され続ける決定的な理由といえます。