検索エンジンのサジェストに浮上するネガティブなキーワードは、チェーンの凋落を意味しているのでしょうか。大手グルメサイトやSNS、5ちゃんねる、Yahoo!知恵袋などに投稿された時計台ラーメン口コミ評判を精査すると、評価が真っ二つに割れる明確な構造が見えてきます。
肯定的なレビューでは「中華鍋で炒めた野菜の香ばしさと優しい甘みのあるスープが染みる」「チェーン店ならではの安定感と入りやすさがある」という声が多数を占めます。一方で低評価をつけるユーザーの主張を分析すると、以下の3点に集約されます。
第1に「現代の札幌濃厚味噌(純連・すみれ系など)を想像して食べたら、油分が控えめで物足りなかった」という味のギャップです。第2に「かつてのフランチャイズ乱立期における店舗ごとのスープ濃淡のブレ」。第3に「観光地価格への抵抗感」です。
札幌ラーメンのトレンドは過去20年で大きく変化しました。表面を高熱ラードが覆い、生姜と山椒がガツンと効いた濃厚インパクト系が全国区のスタンダードとなった結果、炒めタマネギの甘みと豚骨・鶏ガラ清湯ベースで勝負する味の時計台のオールドスクールな仕立てが、若い世代に「薄い・パンチ不足」と誤認されるケースが生じています。決して調理品質が著しく劣化しているわけではなく、期待値と味の設計思想のミスマッチこそが悪評の根本原因です。