冠婚葬祭の現場において、親族の表記ミスは人間関係の摩擦を生みやすいセンシティブな問題です。都内の結婚式場で10年以上のキャリアを持つウエディングプランナーへの取材によると、席次表の校正段階で最も修正依頼が多い項目のひとつが「伯父・叔父・伯母・叔母の表記間違い」だといいます。
「新郎新婦が親から『うちの妹だから叔母だよ』と口頭で伝えられ、本人が聞き間違えて席次表に『伯母』と印刷してしまうトラブルは後を絶ちません。式当日に年配の親族が席次表を見て『私は妹なのに姉扱いされている』と気まずい空気になったり、逆に親の姉に対して『叔母』と印字してしまい、相手のプライドを傷つけてしまったりする実例が実際に発生しています」(式場関係者)
また、知恵袋やSNSなどのコミュニティを分析すると、「母が長女だと思い込んでいたが、実は上に早くに亡くなった長女がおり、叔母だと思っていた親族が戸籍上は伯母だった」といった、複雑な家族関係に起因する戸籍確認の相談も散見されます。行政書士などの実務家は、「相続手続きや家系図作成の現場では、必ず戸籍謄本を取り寄せて出生順を確認する」と語っており、記憶や思い込みだけに頼る危険性を指摘しています。