「チワックスの成犬は大きくなりすぎるのではないか」という疑問は、飼育検討者の間で最も多く交わされる懸念の一つです。結論から言えば、一般的なチワックス成犬の体重は3kgから5kg前後に着地するケースが多いものの、ダックスフンド側の骨格遺伝を色濃く受け継いだ個体では、6kgから7kg近くまで成長する事例が臨床現場でも日常的に確認されています。
超小型犬に分類されるチワワ(標準体重1.5〜3kg)と、小型猟犬のルーツを持つミニチュアダックスフンド(標準体重3.5〜5kg前後、またはカニーンヘン)を親に持つチワックスは、どちらの骨格サイズを受け継ぐかが受精の段階でランダムに決まります。ペットショップ店頭では「チワワサイズで止まる」と説明される場面も散見されますが、犬の遺伝学においてF1世代のサイズを完全にコントロールすることは不可能です。
チワックス成犬の大きさは、体高約20〜25cm、体長約30〜40cm程度が目安となります。骨太で筋肉質なダックスの骨格を受け継ぎ、かつ体長がしっかり伸びた場合、成犬時に「抱っこしたときの重量感が子犬時代と全く違う」と感じるのはごく自然な生理現象です。成長期である生後6ヶ月から8ヶ月頃までに骨格のフレームがほぼ定まり、生後10ヶ月から1歳半にかけて胸回りの筋肉や皮下脂肪がついて成犬の体つきが完成します。想定以上のサイズアップに直面しても狼狽せず、健やかに骨格が発達した証拠として受け止める心構えが求められます。