事態を重く見た日本皮膚科学会をはじめとする医療現場では、ネイル材料に起因するアレルギー性接触皮膚炎の症例報告が相次いでいる。厚生労働省も化粧品基準や成分表示に関する注意喚起を継続的に行っているが、雑貨として輸入される海外製ジェルなど規制の網をかいくぐる製品も少なくない。
指先にわずかでも違和感を覚えたら、市販のステロイド軟膏で誤魔化すのではなく、速やかに皮膚科専門医の受診が必要だ。医療機関ではパッチテストを実施し、アクリル酸系のどの成分に感作しているかを特定できる。原因物質を明確に排除しない限り、日常生活で使用する接着剤や歯科治療材料、医療用テープでさえ交差反応を起こすリスクがつきまとう。