原作・金城宗幸と作画・ノ村優介による強力タッグが放つ本作は、従来のサッカー漫画が掲げてきた「友情・努力・勝利」の既成概念を粉々に粉砕した。青い監獄(ブルーロック)という極限の閉鎖環境で育まれるのは、他者を蹴落としてでも自らのゴールを奪い取る純粋なエゴイズムだ。
主人公・潔世一の進化スピードは凄まじい。空間認識能力と「直撃蹴弾(ダイレクトシュート)」を武器に、怪童たちが蠢くフィールドで「思考の連鎖」を張り巡らせる。世界トップランカーたちとの死闘を経て、彼が到達した新たな次元――それは読者の予測を軽々と凌駕する知略と肉体の融合だ。この濃密なドラマを、粗悪な画質の違法スキャンで消費してしまうのは、クリエイターが削り出した魂に対する冒涜と言わざるを得ない。