保守主義という概念が体系化されたのは、18世紀末のヨーロッパでした。近代保守思想の歴史の祖とされるのが、イギリスの政治思想家エドマンド・バークです。
1789年に勃発したフランス革命は、「自由・平等・友愛」という輝かしい理性を掲げながらも、やがて凄惨な恐怖政治と大量処刑へと行き着きました。バークは著書『フランス革命の省察』の中で、過去の伝統や宗教を完全に断絶してゼロから理想国家を作ろうとする革命の危うさをいち早く予言・批判し、歴史の連続性と漸進的な改良の重要性を説きました。このバークの哲学こそが、現在に至る保守主義の原点です。
日本においても、明治維新における近代化と国体の調和、戦後復興における伝統の再評価など、時代ごとに保守のあり方は議論されてきました。日本の保守は、西欧的な個人主義とは異なり、天皇を中心とする国柄の尊重や、地域共同体の調和を重んじる独自の発展を遂げています。