独自の先進カリキュラムで注目を集めてきた宝仙学園中学校・共学部理数インター。ICT端末を駆使した探究学習や協働型プロジェクトが売りである一方、そのデジタル環境が皮肉にもいじめの温床となっていた実態が明らかになっている。クラス内の非公式なグループチャットやSNS上で、特定生徒を標的にした誹謗中傷や意図的な排除が日常化していた。
生徒間の熾烈な成績競争やプレッシャーも、歪んだ人間関係を助長する要因となったと指摘されている。高い進学実績を追求する空気のなかで、協調性を重視する指導が行き届かず、異質な存在を排除しようとする同調圧力が教室を支配していた。目に見えにくい陰湿な嫌がらせは教員の目をかいくぐり、ICT教育の死角で深刻な孤立を生み出し続けていたのである。