「コルクをかぶって中型や大型バイクに乗ると即検挙される」——SNS上で定期的に拡散されるこの噂は、どこまでが事実なのか。結論から言えば、現在の道路交通法において、ヘルメットの内部素材がコルクであること自体を直接禁止する規定は存在しない。条文(道路交通法第71条の4)が求めるのは、頭部への衝撃を緩和する構造であり、視界が確保され、あごひもが正しく着用できることだ。
では、なぜ「違法」という誤解が定着したのか。その背景には、いわゆる「コルク半」と呼ばれる半帽型ヘルメットに貼られた製品シールと、警察による現場での指導基準との乖離がある。市販されている多くのモデルは125cc以下の原動機付自転車や小型二輪を対象として設計されており、中型以上の排気量で着用することへの注意喚起が、いつしか「違法走行」という言説へと一人歩きしたのだ。