デニム生地の加工で多くの人が直面する壁が、ミシンの針折れや目飛びといった縫製の失敗だ。特にポケットやウエスト部分の重なりは厚みが数ミリに達し、家庭用ミシンでは太刀打ちできないケースも珍しくない。これを解決する最新のアプローチが、シリコンスプレーの活用と厚地専用針の導入である。
縫い合わせるラインにシリコンスプレーを軽く吹き付けるだけで、針の通りが滑らかになり、摩擦熱による糸切れを劇的に防ぐことができる。また、角の重なる部分をあらかじめ木槌で軽くなじませて平らに叩くという職人技のアイデアも効果的だ。ほんのひと手間を加えるだけで、初心者でもミシンをスムーズに走らせることができる。