近年、原材料価格の高騰や物流コストの急増を受け、印刷業界を取り巻くコスト環境は厳しさを増している。こうした状況下で、企業やクリエイターが費用対効果を高めるためには、スマートな用紙選定と発注の仕組み化が有効だ。
現在、急速に普及しているのが、ラクスルやプリントパックといったネット印刷(Web-to-Print)サービスの高度な活用だ。これらのプラットフォームは、全国の提携印刷工場の非稼働時間をアルゴリズムで最適化し、大規模な版組みを行うことで劇的な低価格を実現している。最新のコスト削減テクニックとして注目されているのが、坪量(紙の厚み・重さ)の見直しと標準規格サイズの徹底活用だ。
例えば、従来73kg(四六判換算)のコート紙を使用していたチラシを、ワンランク軽い58kgや65kgに変更するだけでも、紙代だけでなく輸送コストの削減につながる。また、特殊サイズを避け、A4やB5といった定型サイズで大ロット発注をまとめることで、印刷工程での余白ロスを最小限に抑えられる。ネット印刷の自動見積もりシミュレーションを活用し、納期を数日遅らせるスケジュール組を行うだけで、発注費用を30%以上抑えられるケースも多い。