医学的な視点に立てば、この数値は「美しい」ではなく「危険」のシグナルだ。日本肥満学会の基準では、BMI 18.5未満が「低体重」に分類される。15.6という数字は、飢餓状態に近い。
内科医や精神科医は、このレベルの低体重がもたらすリスクに警鐘を鳴らし続けている。
- 無月経と不妊リスク: 女性ホルモンの分泌が止まり、将来的な妊娠・出産に重大な影響を及ぼす。
- 骨粗鬆症: 若くして骨密度が低下し、高齢者のような骨折リスクを抱えることになる。
- 筋肉量の減少と代謝低下: 脂肪だけでなく筋肉が削られ、結果として疲れやすく冷えやすい体質になる。
- 精神的飢餓: 常に食べ物のことが頭から離れなくなり、摂食障害(拒食症・過食症)の引き金となる。
「痩せれば幸せになれる」という思い込みは、心と体を蝕む静かな毒へと変わっていく。