嵐の36枚目シングルとしてリリースされた『迷宮ラブソング』は、作詞を手掛けた伊織氏による詩世界が秀逸です。単なる恋愛ソングにとどまらず、物語の主人公である執事・影山と令嬢・宝生麗子の関係性を深くメタファーとして落とし込んでいます。
特に象徴的なのがサビの「たとえば誰かが君を惑わせ 迷宮に迷い込んでも 僕が必ずその手を強く引くよ」というフレーズ。難事件という名の「迷宮」で迷走する麗子に対し、毒舌を吐きながらも最後には必ず真実へと導く影山の絶対的な献身と忠誠心が描かれています。
当時の音楽雑誌のインタビューや関係者の証言によると、歌詞制作にあたっては「謎解きミステリーの緊迫感」と「不器用な二人の距離感」を同時に表現することが求められたといいます。恋愛とも友情とも言い切れない、主従を超えた唯一無二のパートナーシップがメロディに乗せて見事に昇華されています。