耳マッサージや耳ツボ刺激は手軽である反面、誤った知識で行うと逆効果を招く場合があります。ネット上で散見される誤解を正し、安全に行うためのチェックポイントを押さえておく必要があります。
最も多い誤解は「強く押せば押すほど効果が出る」という思い込みです。耳は皮膚が非常に薄く、毛細血管と軟骨が直結している繊細な器官です。指先で爪を立てて強く押しすぎたり、力任せに引っ張ったりすると、皮膚の炎症や軟骨膜炎を引き起こすばかりか、痛みの刺激によって交感神経が興奮し、かえって体が緊張してしまいます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
本セルフケアの導入可否を判断するための具体的な基準は以下の通りです。
【積極的に取り入れるべき人】
- デスクワークでPCやスマートフォンを1日6時間以上凝視し、目の奥や首の後ろが重い人
- 天候や気圧の低下によって頭痛やだるさが出やすい人(天気痛予備軍)
- 布団に入っても仕事のことが頭を離れず、寝つきが悪い人
- 日中に理由のない焦燥感やイライラを感じやすい人
【慎重になるべき・控えるべき人】
- 耳や耳周囲の皮膚に湿疹、かぶれ、傷、化膿がある人
- 中耳炎や外耳炎など、耳の急性炎症性疾患を患っている人
- 妊娠中の人(※耳のツボには子宮収縮を促す反射区も含まれるため、強い刺激は避ける)
- 微熱があるときや体調が著しく急変しているとき