任期を終えた後の進路は、研究者人生の大きな岐路となる。理想的なルートは、特任助教時代にインパクトの高い論文(Nature誌やScience誌、各分野のトップジャーナルなど)を複数執筆し、テニュアトラック助教や准教授、あるいは国立・公的研究所の常勤研究員として着任することだ。
一方で、アカデミアのポスト倍率が高止まりを続ける中、民間企業のR&D部門やデータサイエンティスト、コンサルティングファームへと転職するケースも急速に増えている。特に30代半ばを迎えるタイミングで、研究費の獲得競争と身分の不確定さに区切りをつけ、企業で安定した労働環境と高い報酬を求める選択は、もはや珍しいことではない。