上戸彩さんのパブリックイメージを大きく塗り替えた転換点といえば、2014年の連続ドラマおよび2017年公開の映画『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』です。彼女が演じた主人公・笹本紗和と、斎藤工さん演じる北野裕一郎との許されざる恋は、社会現象と呼ばれるほどの大ヒットを記録しました。
特に2017年の劇場版では、ドラマ版以上に踏み込んだベッドシーンが描かれました。背中を大胆に露出したカットや、背後からの抱擁、汗ばむ肌の質感など、息をのむような情愛描写がスクリーンに映し出されました。当時の映画舞台挨拶や雑誌のロングインタビューにおいて、上戸さんは次のように心境を語っています。
「紗和という女性を生き切るためには、中途半端な照れや躊躇は邪魔でしかなかった。肌を重ねるシーンも、二人の絶望的な愛の深さを表現するための必然でした」
現場スタッフの証言によれば、露出対策のニプレスや入念な衣装設計(前張り)が徹底されており、撮影は極めて厳格なプロフェッショナリズムのもとで進行しました。画面越しに伝わる圧倒的なリアリティは、肉体を露出したからではなく、徹底的に研ぎ澄まされた表情と呼吸の演技によってもたらされたものです。