定年と老いの本音を抉る内館牧子の人気おすすめ本と映像化傑作

定年と老いの本音を抉る内館牧子の人気おすすめ本と映像化傑作

定年と老いの本音を抉る内館牧子の人気おすすめ本と映像化傑作にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

定年退職という人生の節目をテーマに掲げ、文藝春秋から刊行された『終わった人』は、世の男性たちに大激震をもたらした。大手銀行の出世コースから外れ、そのまま定年を迎えた主人公・田代壮介。まだ気力も体力的にも十分でありながら、「終わった人」として社会から扱われる虚無感と焦燥感が、息苦しいほどのリアルさで描かれる。

映画化作品では、主演の舘ひろしが見事な演技でこの屈折した哀愁を体現した。格好良い男の代名詞であった彼が、定年後の居場所のなさに身悶えする姿は大きな話題を呼び、モントリオール世界映画祭で最優秀男優賞を受賞。定年後の生き方という社会問題をエンターテインメントの枠組みへと昇華させた歴史的名作である。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。