絶望的な惨劇の真っ只中で交わされる、軽妙なジョーク。レオン・S・ケネディと彼女の掛け合いは、殺伐とした作戦行動における一筋の清涼剤だ。「また髪型を変えたのか?」「仕事に集中して」といった軽口は、命を預け合う者同士にしか許されない絶対的な信頼の裏返しでもある。
画面越し、あるいはイヤホン越しに届く彼女の声は、極限状態にあるレオンの正気を繋ぎ止める命綱だった。単なる上司と部下、あるいはオペレーターと現場エージェントという枠組みを超えた二人の絆。それは、バイオテロという地獄を生き抜いてきた者同士の、言葉にならない戦友愛の結実と言えるだろう。