かつてモータースポーツや伝説的自動車アニメ『頭文字D』の作品中で描かれた峠道のドライビングテクニック。過酷なコーナーを攻める走り屋たちの技として認知された側面もあるが、実際の公道において求められるのは極限のドリフトではなく、スムーズで安全なシフトワークだ。
マニュアル(MT)車であれば、3速から2速へと順次シフトダウンを行う。オートマチック(AT)車やCVT車の場合、走行中にシフトレバーを「D」から「S(スポーツ)」や「L(ロー)」、あるいは「B(ブレーキ)」レンジへと切り替えることで、瞬時に強い制動力を発生させられる。
近年では、自動車メディアや個人チューナーがYouTube上に多くの実験動画を公開している。フットブレーキのみで下り坂を走行した場合と、適切にシフトダウンを行った場合で、ブレーキ温度が数百度単位で変化する実証データは非常に衝撃的だ。動画を通してその視覚的恐怖を知るドライバーが増えたことも、減速テクニックへの関心を高める要因となっている。