「ゆるキャラ」という言葉を考案し、この独自のサブカルチャーを世に知らしめた漫画家・イラストレーターのみうらじゅん氏は、かつて「完璧すぎない突飛さや突っ込みどころ」こそがキャラクターの命だと定義した。一般社団法人日本ご当地キャラクター協会もまた、地域愛を軸とした健全な振興を支援し続けている。
しかし今回話題をさらったご当地マスコット・ゆるキャラは、従来の「ゆるさ」の境界線を過激に踏み越えていく。みうら氏が愛した「愛くるしい無防備さ」が、現代のクリエイターの手によって「純粋な恐怖」へと暗転した格好だ。紙一重の差で愛嬌が怪異へと反転するスリル。それこそが、SNS時代のユーザーを狂乱させる最大のトリガーとなっている。