現代社会におけるペットの存在感は年々増している。一般社団法人ペットフード協会が発表する飼育動向調査を見ても、住宅事情やライフスタイルの変化によって「飼いたくても飼えない」層が依然として多数派を占める。そうした隙間を埋めるように拡大を続けるペットグッズ産業だが、その波は生体向けにとどまらず、人間側の代理所有欲を満たす猫グッズへと波及した。
指先に伝わるぷにぷにとした弾力。触覚が脳に与えるリラクゼーション効果は科学的にも注目されている。本物の犬や猫に触れられない環境に置かれた都市生活者が、指先ひとつでアクセスできる擬似的なスキンシップを求めるのはごく自然な流れだ。日々の緊張感をほぐすための「ポータブルな癒やし」として、この小さなアイテムが選ばれている。