2000年代初頭の『マネーボール』ムーブメント以降、セイバーメトリクスによる投手評価は劇的に進化した。投手の被打率は打順が3巡目に入ると急上昇するというデータが明確になり、先発を早めに下げてフレッシュな救援陣を細かくつぎ込む戦術がスタンダードになったのだ。
その結果、ブルペンには160km/h超の豪速球や極端な変化を見せるスイーパーを操るスペシャリストが集結するようになった。短いイニングだからこそ発揮できる圧倒的な球威。この戦術革命によって、打者と投手の力関係はより一層スリリングなパワー勝負へとシフトしている。