結婚と出産を機に、仙道敦子は活動を事実上休止し、およそ23年もの長きにわたり子育てに専念した。人気絶頂期での休業は大きな決断だったが、夫婦の間には「子供たちが成人するまでは母親としての役割を全うする」という明確な共通認識があった。
そして約束通り、長男と次男が自立の時期を迎えた2018年、彼女は日本放送協会(NHK)の大河ドラマ『西郷どん』で本格的な女優復帰を果たす。ブランクを感じさせない圧倒的な気品と深みを増した演技は、視聴者と業界関係者を驚嘆させた。夫の後押しと、長年培った人生経験が見事に結実した瞬間だった。