ネット上やファンの間では「なぜ突如として終了してしまったのか」という疑問がしばしば取り沙汰されます。一部で囁かれた視聴率の急落やトラブル説は事実なのでしょうか。当時の番組改編資料および関係者の証言を照らし合わせると、明確な事実が浮かび上がります。
結論から言えば、番組終了の主因は「番組フォーマットのマンネリ化を防ぐ発展的解消」および「全国各地の地域活性化と連動した舞台拡張」でした。約9年間にわたり全398回を数えた放送の中で、江戸・長町を舞台にしたシチュエーションコメディとしての物語パターンは一定の完成形に達していました。
そこで制作陣は、舞台を江戸の町内から五街道(東海道・中山道など)や全国の宿場町へと広げ、ご当地の歴史や風俗を取り入れる新番組『コメディー道中でござる』(2004年〜2006年放送)へとリニューアルを決断したのです。主演の伊東四朗さんをはじめとする主要メンバーはそのまま引き継がれ、旅一座「花車一座」として全国を巡る設定へと進化を遂げました。惜しまれつつ幕を閉じた『お江戸でござる』ですが、それは作品のクオリティを最高潮のまま次代へバトンタッチするための前向きな決断でした。