一度聞いたら耳から離れない「やる気!元気!井脇!」というキャッチフレーズと、視覚に焼き付くショッキングピンクのスーツ。この強烈なビジュアルとフレーズは、議員時代に突然作られたパフォーマンスではありませんでした。
大分県佐伯市出身の井脇氏は、幼少期から水泳で頭角を現し、別府大学から拓殖大学へ進学。貧困や困難を乗り越えて自立した経験から、青少年の育成に強い情熱を抱くようになりました。彼女の原点となったのが、1970年代から主宰した「少年の船」活動です。全国から数千人規模の子供たちを集め、船上での集団生活を通じて規律と自立心を育む教育プログラムを展開しました。
「やる気元気いわき」というフレーズは、この「少年の船」や教育現場で子どもたちを鼓舞し、自らの気概を示すために長年使い続けてきた合言葉でした。また、ピンクのスーツを選んだ理由についても、自著や当時の取材で「子どもたちに遠くからでも一目で自分だと分かってもらえるように」「明るく前向きなエネルギーを視覚から届けるため」と語っています。昭和から平成にかけての熱血教育運動が、そのまま小泉旋風の政治プロデュースと合致して全国区の知名度を獲得するに至ったのです。