粉ミルクダイエットは太る?痩せる噂の真相と大人が飲む落とし穴を検証

粉ミルクダイエットは太る?痩せる噂の真相と大人が飲む落とし穴を検証

粉ミルクダイエットは太る?痩せる噂の真相と大人が飲む落とし穴を検証の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

カロリーの問題以上に臨床現場から指摘されているのが、大人の消化器系に対する生理学的負荷です。乳児用粉ミルクに含まれる糖質の主成分は「乳糖(ラクトース)」ですが、大人の体内ではこれを分解・吸収するプロセスに大きなハードルが横たわっています。

哺乳類は離乳期を過ぎると、小腸内で乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」の活性が劇的に低下します。日本人の成人においては、実に約7割から8割が多かれ少なかれ乳糖不耐症の素因を持つとされています。乳児が消化できる高濃度の乳糖を成人が一度に摂取すると、小腸で吸収されずに大腸へと流れ込み、腸内細菌によって急速に発酵されます。

その結果、腸内の浸透圧が上昇して水分が引き込まれ、激しい腹痛、下痢、ガスによる腹部膨満感を引き起こします。ネット上で「粉ミルクを飲んだら翌朝お通じがドッサリ出た」と便秘解消の効果を謳う声がありますが、その多くは整腸作用ではなく、軽度の乳糖不耐症による浸透圧性下痢を起こしているに過ぎません。腸内環境を荒らして栄養吸収を阻害する行為は、健康的な減量とは対極に位置する危険な兆候です。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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