日本代表の追加招集やさらなる飛翔が期待されていた笹倉世凪の運命を一変させたのは、2020年1月19日未明に発生した道路交通法違反(酒気帯び運転)事件でした。
公式発表資料および当時の警察発表によると、笹倉は群馬県太田市内で飲食店から自家用車を運転して帰宅する途中、道路脇のガードレール等に衝突する単独物損事故を起こしました。駆けつけた警察官による呼気検査の結果、基準値を上回るアルコールが検出され、道交法違反容疑で捜査を受ける事態となったのです。
当時、ラグビーワールドカップ2019日本大会の歴史的成功を受けてトップリーグが空前の盛り上がりを見せていた最中の出来事でした。パナソニック ワイルドナイツおよび親会社は事態を極めて重く受け止め、「社会的責任の重大さに鑑み、選手契約を即時解除する」という最も厳しい処分を決定。日本ラグビーフットボール協会からも無期限の活動停止処分が科され、29歳という選手としての円熟期にグラウンドから完全に去る結果となりました。