ネット上の情報やSNSの口コミでは、豚肉に対して極端な誤解が散見されます。健康効果を損なわないために知っておくべき3つの盲点を整理します。
誤解1:「茹でればカロリーがゼロ近くまで落ちる」の罠
豚しゃぶなどのお湯にくぐらせる調理法は余分な脂を落とす定番ですが、脂質カット率は部位によって約15〜25%程度です。脂質が落ちる一方で、大切なビタミンB1などの水溶性栄養素もスープ側に約20〜30%溶け出してしまいます。スープごと飲める鍋料理や豚汁にするか、蒸し料理にして流れ落ちる蒸気とともに逃げる量を最小限に抑える調理が賢明です。
誤解2:「豚肉の脂はすべて体に悪い」という偏見
豚肉の脂(ラード)には確かに飽和脂肪酸が含まれますが、実は成分の約50%はオリーブオイルと同じオレイン酸などの不飽和脂肪酸で構成されています。オレイン酸は血中の悪玉(LDL)コレステロールを過剰に増やしにくい良質な脂肪酸です。過度な敵視は不要ですが、総摂取カロリーのバランスを保つ意識が重要になります。