ダウンタウンと明石家さんまの共演機会が極端に少ないことから、世間では長らく「決定的な不仲による共演NG」が定説のように語られてきました。しかし、吉本興業関係者や番組プロデューサーの証言を精査すると、確執による意図的なNG契約などは一度も存在していないことが明白になります。
両者の共演が実現しにくい最大の理由は、所属事務所である吉本興業内の「看板芸人としての配置戦略」にあります。明石家さんまは1955年生まれで1974年に芸能界入り、ダウンタウン(松本人志・浜田雅功)は1982年にNSC(吉本総合芸能学院)の1期生としてデビューしました。芸歴にして約8年の差があり、さんまは昭和の漫才ブームから「オレたちひょうきん族」を経て天下を取った先輩、ダウンタウンは「4時ですよ〜だ」「夢で逢えたら」から平成のバラエティ界を制圧した急先鋒です。
テレビ局側にとっても、さんまとダウンタウンはそれぞれ単独で視聴率を取れる絶対的なメインMCです。ひとつの番組に両者を揃えれば制作費は跳ね上がり、スタジオ内の空気やトークの主導権争いで現場が飽和してしまいます。「両雄並び立たず」という制作現場の現実的なキャスティング判断が、視聴者には「共演NG」として映ったというのが事案の核心です。