トルコは何アジア?西アジア・中東・欧州の境界と真相を徹底解説

トルコは何アジア?西アジア・中東・欧州の境界と真相を徹底解説

トルコは何アジア?西アジア・中東・欧州の境界と真相を徹底解説について見逃せない ポイントを分かりやすく解説いたします。

トルコという国家は、どの切り口から光を当てるかによってその姿を劇的に変えます。トルコ地理的区分現在の全体像を把握するため、主要な国際機関や分野別の所属状況を客観的データで比較・整理しました。

分野・国際枠組トルコの所属・位置づけ主要な構成・数値データ編集部の見解・評価地理区分(国連・学術)西アジア(一部南東欧)アジア側面積:約97%
欧州側面積:約3%物理的な地形としては疑いなくアジア大陸の西端。軍事・安全保障NATO(北大西洋条約機構)1952年加盟(兵力規模は米軍に次ぐ第2位)冷戦初期より西側陣営の南東防衛ラインの中核を担う。外交・経済統合欧州連合(EU)加盟候補国1987年申請、1999年候補国認定(現在交渉停滞)欧州市場との関税同盟を締結し、経済的には欧州圏。国際スポーツ(サッカー)UEFA(欧州サッカー連盟)1962年加盟(AFCアジア杯ではなくEUROに参加)競技力向上と西欧化路線からアジア連盟ではなく欧州へ。地政学的枠組中東・コーカサス・黒海連帯テュルク諸国機構(OTS)主導国東洋と西洋の結節点として多極外交を積極展開。

表から明らかなように、トルコは国土の基盤をアジアに置きながらも、1950年代以降の国際制度においては明確に「ヨーロッパ・西側陣営」としての道を歩んできました。

特にスポーツファンを驚かせるトルコサッカーUEFA所属理由は、歴史的な西欧化政策と強化方針にあります。1923年の共和国建国以来、欧米近代化を国家目標に掲げていたトルコは、1962年にUEFAへ正式加盟しました。アジアサッカー連盟(AFC)で戦うよりも、世界最高峰のクラブや代表チームがしのぎを削る欧州の競争環境に身を置くことを選択した結果、UEFAチャンピオンズリーグでのガラタサライの躍進や、EURO2008でのベスト4進出といった国際的な成功を収めています。

一方で、長期にわたるトルコEU加盟問題経緯は、トルコとヨーロッパの心理的距離を物語っています。1987年の正式加盟申請から30年以上が経過した現在も、人権問題、司法の独立性、キプロス紛争、さらには人口8,500万人規模のイスラム教徒多数派国家を受け入れることに対する西欧諸国の慎重論が根強く、加盟交渉は事実上の凍結状態にあります。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。