初戦でドイツを撃破しながらも第2戦コスタリカに痛恨の黒星を喫した日本は、グループステージ突破のためにスペイン戦での勝ち点3が絶対条件という極めて過酷な状況に追い込まれていました。過去の対戦成績を振り返ると、A代表における日本とスペインの激突は2001年の親善試合(0-1で敗戦)のみ。年代別代表を含めても、2012年ロンドン五輪での劇的勝利や2021年東京五輪準決勝での惜敗など、常に高い壁として立ちはだかってきた相手です。
運命の大一番で森保監督がピッチへ送り出したサッカー日本代表スペイン戦のスタメンは、従来の4バックから3バック(可変5バック)へのシステム変更を前提とした布陣でした。
GKに権田修一、最終ラインは右から板倉滉、吉田麻也、谷口彰悟の3センターバック。ウイングバックには伊東純也と長友佑都を配し、中盤の底に守田英正と田中碧。前線には鎌田大地、久保建英、そして前線からのハイプレス要員として前田大然を抜擢しました。この先発構成には、前半を最小失点または無失点で耐え忍び、後半開始と同時に攻撃的カードを一気に投入して勝負を決めるという、極めて現実的かつ大胆なゲームプランが込められていたのです。