本作に関してネット上で散見される誤認の一つに、「GTのパラレルワールドだから作画が異なるだけで、設定は適当なのではないか」という見方があります。しかし、制作資料を紐解くとこれは完全な誤解です。
『最強への道』は、連載完結とアニメ10周年を記念し、東映アニメーションのトップクリエイターが集結したフラグシッププロジェクトでした。監督の山内重保氏は映画的な陰影や色彩設計に極めて強いこだわりを持つ演出家であり、あえて原作のギャグ要素を適度に引き締め、ジュブナイルアドベンチャーとしてのドラマ性を前面に押し出しました。
また、「ブルマの髪色が紫なのはミスではないか」という疑問も寄せられますが、これは原作カラーイラストにおいて鳥山明氏がしばしばブルマの髪を紫色で彩色していたことに由来する正統なオマージュです。原作初期のカラーリングを最新の劇場用アニメで完全再現するという、ファンに向けた真摯なリスペクトが込められたデザインでした。