凄惨な歴史的背景から、八王子城跡や御主殿の滝は長年にわたり「都内有数の心霊スポット」としてオカルトファンの注目を集めてきました。インターネット上では「武者の霊が出る」「女性の泣き声が聞こえる」「写真を撮ると不可解な光が写る」といった体験談が散見されます。
「行ってはいけない場所」と噂される要因には、歴史的な悲壮感に加えて、現地の地理的環境が大きく影響しています。八王子城跡周辺は深い原生林に覆われており、昼間でも鬱蒼とした木々が日光を遮り、独特の静けさと冷気が漂います。さらに、急峻な岩場や滑りやすい沢沿いの道が多く、夕方以降は街灯が一切ない完全な暗闇に包まれます。
山歩きの知識がないまま軽装で夜間に侵入した者が道に迷ったり怪我をしたりする事故が実際に発生しており、安全管理上の観点からも「安易な肝試し感覚で立ち入るべきではない」という現実的な警告が、オカルト的な禁忌と結びついて拡散した側面が強いと言えます。