インターネット上のDIY記事やショート動画では、見た目の美しさを優先するあまり、電気保安上の危険を無視した危険なまとめ方が散見されます。ここは最も注意しなければならない盲点です。
第一の危険は、電源コードを束ねたまま使用することによる異常発熱です。家電製品、特に消費電力の大きい電気ヒーター、ドライヤー、高性能ゲーミングPCなどの電源コードを折り曲げて結束バンドで強く縛ると、電線内の抵抗値が増大し、放熱が妨げられて被覆が融解する恐れがあります。製品安全データでも、コードを束ねた状態で定格に近い電流を流した場合、内部温度が100℃近くに達して発煙に至る事例が報告されています。
第二の危険は、コンセント周辺に潜むトラッキング現象です。コンセントとプラグの隙間にホコリが堆積し、空気中の湿気を吸うことで微弱な電流が流れて火花放電を繰り返出火に至ります。配線隠しボックスの中に長期間ホコリが侵入し放置されると、ボックス内部が格好の火種保管庫になりかねません。
見た目をスッキリさせることと引き換えに安全を犠牲にしては本末転倒です。大電力を消費する家電のコードは決して小さく折りたたまず、ボックス内部も定期的にエアダスター等でメンテナンスを行う習慣が不可欠です。