インターネット上の掲示板やSNSを検索すると、時折「シャチの飼育は危険ではないのか」「過去に事故を起こしたシャチがいるのではないか」といった物々しい噂や疑問の声が散見されます。その背景には、1980年代から2010年代にかけてアメリカの海洋テーマパークで起きた雄シャチ「ティリクム」によるトレーナー死亡事故や、ドキュメンタリー映画による飼育環境への告発が、日本国内の鴨川シーワールドと混同されて語られているという情報錯誤が存在します。
報道各社の取材データや公式発表資料が証明している通り、鴨川シーワールド(グランビスタ ホテル&リゾート運営)は、米国の同名水族館(シーワールド・パークス&エンターテインメント)とは資本的にも運営的にも全く異なる完全な別組織です。1970年の開業以来、鴨川シーワールドは世界的に見ても極めて先進的なシャチの飼育管理技術を培い、1998年には日本初となる人工環境下でのシャチの繁殖(ラビーの誕生)に成功。その後も三世代にわたる繁殖と血統管理を成し遂げています。
現場で見られるトレーナーとシャチの深い信頼関係は、徹底したポジティブ・リインフォースメント(陽性強化トレーニング)と、専門獣医師チームによる24時間体制の健康管理によって支えられています。ネット上の一面的な言説や海外事象の混同に惑わされることなく、半世紀以上にわたって命のバトンを繋いできた学術的・教育的拠点としての実績こそが、来場者アンケートで90%以上の高い満足度を維持し続ける根拠となっています。