この言葉の由来を辿ると、昭和のアウトロー文学を代表する小説『麻雀放浪記』の著者であり、直木賞作家としても知られる阿佐田哲也(本名:色川武大)の人生哲学に突き当たります。
阿佐田氏は、定職に就かず麻雀やギャンブルで気ままに食っていく生活、すなわち「究極の怠惰な暮らし」を手に入れるために、常人には耐えられないほどの牌譜研究やイカサマ技の習得、人間心理の洞察に膨大な時間を費やしました。「働かずに暮らしたい」という純粋な怠惰への憧れが、結果として誰よりもストイックな修行生活(勤勉)へと彼を追い込んだのです。
このエピソードが元となり、「楽をするための手段として、逆説的に超人的な努力を積み重ねてしまう人間の業や合理性」を指す言葉として、麻雀愛好家からビジネス界隈、ネットカルチャーへと広がっていきました。