一生懸命に背中を叩いているのにゲップが出ない場合、力加減や叩く場所ではなく赤ちゃんの骨格と姿勢に根本的な原因が隠れています。新生児の胃は「トックリ型」と呼ばれるように垂直でくびれが少なく、胃の入り口(噴門部)の筋肉も未熟です。そのため、授乳時に一緒に飲み込んだ空気は、少しの体勢のズレで胃の奥深くに閉じ込められてしまいます。
多くの人が陥りがちなのが「強めに叩けば出るはず」という思い込みです。新生児に対する背中の叩き方は、手のひらを少し丸めて「ポコポコ」と優しい空気圧を伝える程度が適正です。強く叩きすぎると赤ちゃんが緊張して体を縮こまらせ、かえって食道が圧迫されて空気の通り道が塞がってしまいます。叩くことよりも、下から上へ優しくさすり上げるアプローチのほうが、胃の中の大きな気泡を喉元へと誘導しやすい仕組みになっています。