声優の仕事や深夜ドラマの端役などを地道にこなしていた堺雅人に、ついに全国的なスポットライトが当たります。最大の契機となったのが、2004年に放送された三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ『新選組!』の山南敬助役でした。
常に穏やかな笑みを絶やさず、知性で新選組を支えながらも、時代の波に呑まれて切腹へと追い込まれる悲劇の総長・山南。堺雅人はトレードマークとなる「不気味なほどの柔和な笑顔の奥にある孤独」を見事に体現しました。
第33話「友の死」で描かれた山南の切腹シーンは、大河ドラマ史に残る名場面として絶賛され、放送後には「山南ロス」が巻き起こるほどの社会現象に発展。この演技が高く評価され、それまで一部の演劇ファンに知られる存在だった堺雅人は、一躍日本を代表する実力派俳優の仲間入りを果たしました。