三権分立が機能するためには、立法府・行政府を監視する司法府のトップがどのような人物によって構成されているかを国民が監視し続ける必要があります。
最高裁判事の資質を見極める判断基準
- 反対意見・補足意見の論理的一貫性:多数派の判決文だけでなく、少数派として書かれた「反対意見」にこそ、その裁判官の憲法観や基本的人権に対するスタンスが色濃く現れます。
- 行政裁量に対するチェック姿勢:行政府の決定を安易に追認する「司法消極主義」に偏りすぎていないか、あるいは個人の権利救済に積極的であるかというバランス。
- 多様性と専門性の担保:ジェンダーバランスや国際感覚、デジタル社会・先端技術への理解度など、時代の変化に対応できる見識を備えているか。
最高裁判事の任命は内閣の手で行われますが、その正統性を最終的に承認・信任しているのは主権者である国民一人ひとりです。選挙のたびに行われる国民審査を「よくわからないから何も書かない」で済ませるのではなく、公式に配布される審査公報や各判事の過去の主要判決に目を通す姿勢が求められます。