電源が落ちてパニックになった際、良かれと思ってやってしまいがちな対処法の中に、端末に致命的なダメージを与える危険な罠が潜んでいます。最も注意すべきはスマホへのカイロ直貼りと急激な加熱です。
使い捨てカイロの表面温度は50℃〜60℃以上に達することがあり、スマホ本体に直接貼り付けると局所的な過熱を引き起こします。バッテリーの劣化を早めるだけでなく、最悪の場合は熱暴走や膨張事故につながる危険性があります。
さらに深刻なのが「内部結露」による水没・ショート事故です。氷点下の外気で冷え切ったiPhoneを、暖房器具の温風に直接当てたり、熱いお風呂場に持ち込んだり、カイロで急激に温めたりすると、端末の内部に閉じ込められた空気中の水分が急激に凝結し、微細な水滴となって基板やカメラレンズの内側に付着します。
防水性能を備えたiPhoneであっても、内部で発生する結露は防げません。基板上の電子回路がショートして完全に文鎮化したり、内部の水没マーク(LCI)が反応して保証対象外になったりするケースが後を絶ちません。冷えたiPhoneを温める際は、「体温を利用して人肌でゆっくりと常温に戻す」ことが鉄則です。